猫の鼻は湿っているのが正解?乾いていたら良くない?
よく、「猫の鼻は乾いていたら良くない!」なんて話を耳にしませんか?しかし何故そう言われているのか、それが本当に正しいのか、曖昧な飼い主さんが多いのではないでしょうか?今回は「猫の鼻の湿り気・乾燥のヒミツ」をご紹介します!
目次
猫の鼻はなんで湿っているの?
猫の鼻って結構な確率で湿っていませんか?一体あれは何故なのでしょうか?
ニオイを敏感に感じるため
犬の嗅覚が鋭いことは皆さんご存知の通りですが、猫の嗅覚もなかなかに鋭いです。なんと人の数万から数十万倍もの鋭さ…。
猫に嗅覚が鋭いイメージがある方は少ないかもしれませんが、味覚よりも嗅覚で食事をしているくらい猫は嗅覚を大事にしています。
ニオイをキャッチするためには湿り気が必要
ニオイはニオイ粒子が空気中に分散することで私たちの鼻に到達するわけですが、じつはニオイ粒子は乾いたところよりも湿った場所にくっつきます。
そのため、猫は鼻を湿らせることでよりニオイ粒子を多く取り入れ、鋭い嗅覚を得ているのです。
空気中のウイルスの侵入を防ぐため
人は冬になると風邪やインフルエンザなどに罹りやすくなりますが、これは冬の空気が乾燥しているためです。実はこれは人だけではなく、猫も同じ。
人はマスクをすることで風邪を防ぎますよね。猫の場合は鼻を適度に湿らせることで、吸いこんだ空気の温度や湿度を調節し、ウイルス感染を防ぎます。
温度や風を感じている
猫の鼻は温度計の役割も果たしています。なんと僅か0.5℃の違いを判別出来る優れもの。実はこれも猫の鼻が適度に湿っているからではないか、と言われています。
ちなみによく「猫は猫舌~」と言われますが、実際は舌ではなく鼻で温度を感じ取っています。
また、鼻が湿っていることで温度だけでなく、風向きさえも分かってしまうようです。これは狩りのときに有利に働くようです。
鼻が乾いていたら良くないの?
猫の鼻が乾いていたら健康ではない…なんてよく言われますが、実際どうなのでしょうか?
すぐに体調不良と判断しないこと
猫の鼻は常に湿っているわけではなく、寝ている最中や寝起きの時には乾いているのが正常です。普段湿っているのであれば、気にすることはありません。
しかし、常に乾いている場合は注意が必要です。
体調不良による渇きを見極めよう
常に乾いていてカサカサしていたり、ひび割れていたり、出血をしているようであれば、何らかの原因がある可能性が高いです。一度かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。
年齢や性格によっても変わる
年齢の変化や性格によっても鼻の湿り具合・乾き具合は大きく変わります。
活発な性格の子や、しつこく甘えてくるような子は濡れやすいですし、おっとりな子はよく寝ているため鼻が乾いている時間が長かったり、冬にストーブの前から動かないような子は熱風で鼻が乾いてしまったり…。
また、老化によって代謝が悪くなり鼻が乾燥しやすくなる子もいます。
このように、その子の性格や年齢によって鼻の濡れ具合・乾き具合が大きく変わるため、普段からどの程度濡れているかを把握しておくと、体調不良にいち早く気付くことが出来ます。
ちょっと乾いてる程度のときは…
なんだか鼻がいつもより乾き気味なんじゃないか?と思ったら、まずは水分補給に力を入れてください。少々脱水気味になっているかもしれません。
水分補給といっても猫は自分の好きなときにしか水を飲んでくれません。ドライフードをぬるま湯でふやかしたり、ウエットフードをあげるなど…少し工夫してみると良いでしょう。
自動給水器のような動いた水を与えることもオススメです。
部屋の湿度も確認
冬の季節などでお部屋が乾燥している場合は、湿度を上げてみましょう。
特に老化による乾燥の場合はお部屋が乾きすぎていると、鼻が乾いてニオイすら感じにくくなります。ウイルス対策や食欲増加のためにも、お部屋の湿度は高めに保ちましょう。
さいごに
猫の鼻はとっても大事な場所だということがお分かりいただけたでしょうか?
ヨシヨシするときに、たまにお鼻の湿り気もチェックしてみてくださいね^^
カテゴリ:気をつけたい愛猫の変化
- ペットdeペット編集部 うーたん 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。
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