暮らしと健康

知っておこう!猫の老化サインと、飼い主が忘れてはいけないこと

(ペットdeペット編集部)

 

愛猫にはいつまでも快適に暮らしてもらいたいですよね。

愛猫の老化サインに気付けないと、身体の負担で苦労をさせたり、気付かないうちに寂しい思いをさせてしまっているかもしれません。

今回は「猫の老化サイン」と、「シニア期を迎えた愛猫に飼い主がすべきこと」をご紹介します。

目次

猫は年齢よりも若く見える

ずっと一緒に生活をしてきた愛猫。

楽しいときには一緒に笑い合って、ときには同じタイミングで寝落ちしてしまったり、辛いときにはそっと横にいてくれたり・・。

そんな愛猫もしあわせなことに、年を取ります。

人の場合は年を取ると、顔と身体に少しずつ変化が出てきますよね。どんなにキレイな人でもなんとなく年齢が分かってしまうものです。

ただ猫の場合ですと、じっくり観察しなければ初期段階では老いになかなか気付いてあげられません。

シニア猫の切ない思い

じつは老化サインに気付けないと、猫はちょっぴり切ない思いを抱えてしまうことがあります。動きが活発じゃなくなり、飼い主と触れ合う機会が減ってしまうからです。

猫は身体が老いても、心は若い頃のままです。猫だけでなく、きっと人間もそうだと思います。

いままで通りに接するには、やはり老化サインに気付くことが大切です。

猫の老化サインを見逃すな!

徐々に変化する猫の身体。日々一緒にいると、変化になかなか気付けないものです。

初期の老化サインを把握しておき、愛猫の変化にいち早く気付いてあげましょう。

反応が薄くなる

シニア期に入るとおもちゃ等への反応が薄くなり、前のようにジャンプしたり駆け回ることはしなくなります。

座り方の変化

若くピンピンとしている猫は座る時に足を揃えて座りますが、年を取った猫は筋肉の衰えによって足を開いて座るようになります。

座り方がだらしなくなったと感じたら、おそらくシニア期に突入したのでしょう。

お腹のたるみ

お腹が垂れ下がり、歩くと左右に揺れるようになるのも老化サインの1つです。太っているわけではなく、身体のハリがなくなってしまうのです。

寝方の変化

猫は様々な寝方をしますが、仰向けになって寝ていることもあったと思います。お腹を出して寝ている姿はとても可愛らしかったと思いますが、身体が衰えるとそういった格好も難しくなるようです。

寝方が横向きばかりになってきたら、年を取ったのかなと感じてあげましょう。

睡眠時間の変化

もともと猫は一日の多くを睡眠に費やしますが、シニア期に入るとその時間が以前よりも長くなったと感じると思います。

毛割れができる

毛がボソボソとまとまったり、毛割れが出来るようになるのも老化サインの1つになります。

ただ、他の異常もある場合は病気の可能性も考えられます。その場合は獣医さんに相談してみてください。

老化サインに気付いたら

年齢に合ったフードに切り替える

猫用フードは年齢別に用意されています。シニア期に入ると若い頃よりも運動量が減り、必要な栄養素も変わってくるからです。

年齢に合ったフードを与え、健康を維持してもらいましょう。

ブラッシングを今まで以上に丁寧に

シニア期に入ると被毛がパサパサしたり、ボソボソしたり、毛艶が減ってきたりします。グルーミング(毛づくろい)の回数も減るので、ブラッシングは今まで以上にしっかりやってあげましょう。

毛がもつれてしまった場合は、酷くならないうちにコームでほぐしながら優しく取り除いていきます。

ブラッシングには血行促進効果もあるようなので、マッサージをしてあげている気分でやってあげるとよいと思います。

こまめな爪のチェックも大切

猫の爪は玉ねぎのような構造になっていて、外部から刺激を受けると古い爪が剥がれ、中から新しい爪が出てくる仕組みになっています。

ただ、シニア期に入ると爪とぎの機会や走り回って遊ぶ機会が減るので、古い爪が剥がれにくくなっていきいます。

そうなると爪がどんどん分厚くなっていき、それを放置しておくと肉球に爪が刺さって怪我をしてしまうことがあるのです。

定期的に爪切りをし、異常がないかチェックしておきましょう。

おもちゃ遊びを

シニア期に入った猫はおもちゃへの反応がかなり薄くなります。が、猫のハンター精神がなくなることはありません。いくら反応が薄くなったからといって、遊ばなくてよい、という訳ではないのです。

まずはおもちゃを目新しい物に変えて、猫が少しでも興奮するように工夫してみましょう。

目で追っていたり、手でちょいちょいとし始めたら成功です。走り回るだけが遊びじゃないということを忘れないようにしましょう。

段差にはステップなどの工夫を

今までは軽々登れていた段差も、足腰が弱くなるとそれも難しくなります。

登らなくなってしまった段差の前にはステップを付けて登りやすくしてあげましょう。また、トイレの入り口が高い場合、入り口の前にもステップを置いてあげるとトイレへのストレスも減ります。

若い頃にキャットタワーが好きだった猫ちゃんには、シニア猫用の段差の低いキャットタワーもオススメです。

さいごに

ある時に気付くんですよね。あれ、最近手がかからなくなったなと。

シニア期に入ると猫が横になっていることが増えるので、自然と触れ合う機会が減っていくのです。

猫の老化サインに気付いたら、以前好きだった習慣を以前通りにはいかなくても、やり続けてみてください。

猫がしてほしいことは、今までの経験から分かると思います。

カテゴリ:暮らしと健康

ペットdeペット編集部 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。

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