これってどうなの?

猫の散歩は必要?猫との散歩で気をつけることとは?

(ペットdeペット編集部)

 

飼い主なら一度は考えてしまう猫とのお散歩・・。良い想像ばかりしてしまうものですが、猫の散歩にはデメリットもあります。

デメリットや飼い猫の性格について考えた上で、散歩を始めるか考えてみましょう!

目次

基本的に散歩は必要ない

猫との暮らし。

からっと晴れた日には、「この子とお散歩できたらな~」と考えてしまうこともありますよね。

ただ、実際に猫と散歩している方はあまり多くは見かけないと思います。

なぜ少ないのか。

それは、猫の散歩にはデメリットがあるからです。

散歩のデメリット

猫との散歩はつい憧れてしまうものですが、一体どのようなデメリットがあるのでしょうか?

感染症・寄生虫

お家を一歩出れば、ウイルスなどの感染症や寄生虫に感染する可能性が大幅に上がります。

完全室内飼いの猫にくらべ、野良猫や放し飼いの猫の寿命が短くなってしまうことにはさまざまな原因が考えられますが、こういった感染症や寄生虫によって身体が蝕まれてしまうことも理由の1つだと考えられます。

お散歩を始めるのであれば、必ずかかりつけ医に「ワクチンの種類」や「ノミ・ダニ・フィラリアの予防」について相談しましょう。

化学物質・毒を持つ植物

屋外では、除草剤や殺虫剤が撒かれていることもありますし、毒を持った植物に関しても気をつける必要があります。

「野生の勘で毒があるものと無いものは分かる」という方もいますが、それは幻想にすぎません。

もしお散歩をするのであれば、植物や怪しいと感じた場所には近付かせないようにし、お家に帰ったら足の裏を拭いてあげましょう。

パニックになることも

猫はひょんなことでパニックになってしまいます。知らない人、見知らぬ動物との出会い、自転車や自動車、騒音・・。

猫がパニックになると飼い主だとしても手に負えないですし、落ち着くまでには時間がかかります。

そもそも散歩は、人好きの好奇心旺盛で物怖じしない性格の猫でないと難しいです。

交通事故

猫が散歩中に脱走してしまった場合、交通事故に遭ってしまう危険もあります。

また、散歩によって外に慣れた猫はお家からの脱走率も上がるため、交通事故などに遭わないよう、脱走対策も必要になります。

散歩はしても良いのか

猫の散歩にはデメリットも多いため、散歩に対して否定的な意見を持つ方も少なくありません。

しかし、過去に野良猫として外で暮らした経験があったり、放し飼いの経験がある猫の場合は、室内だけでの生活にストレスを感じてしまうこともあります。

そういった事情のある猫に関しては、散歩を取り入れても良いのではないかと思います。

また、飼い主さんの猫と散歩することへの思いが強い場合、それは飼い主さんの自由になります。

ただ、それは猫も好奇心旺盛で散歩が好きな場合に限ります。

猫が怖がって散歩に行きたがらない場合については、猫の負担になってしまうのでやめておきましょう。

猫と散歩をするなら

猫の散歩は基本的には必要のないものです。

しかし、一度散歩を教えてしまったら、猫にとって散歩が必要のあるものに変わります。

一時期は散歩をしていたのに飼い主の都合で急に散歩をしなくなってしまった場合、猫は外に出たいという欲求が溜まりストレスになってしまうのです。

そうして我慢できなくなった猫は家から脱走を図るようになります。

そういったことにならないよう、まずは散歩を習慣にできるかどうか考えてから始めることをお勧めします。

首輪タイプではなく『ハーネス』を

日頃から首輪をしている猫については、首輪タイプの方が簡単に装着できるし、普段から慣れているものなので猫への負担も少ないと感じるかもしれません。

しかし、猫は身体全体が柔らかいため、無理やり首輪を脱いで逃げてしまう危険性があります。

そのため猫の散歩には必ず『ハーネス』タイプを使用し、脱走ができないようにしておきましょう。

ハーネスに慣れるまでは室内で練習しよう

初めてハーネスを付けてみると、大抵の猫は少しパニックになってしまいます。なのですぐに散歩、というわけにはいきません。まずは室内でハーネスの装着感に慣れてもらいましょう。

最初は短時間から、ハーネスを付けたままオヤツをあげたり、オモチャで遊ばせたりしながら慣れさせていきます。

※ハーネスをつけている時は目を離してはいけません。猫は隙を見て脱ごうとし、顎や脚を引っ掛けてしまう危険があります。

ゆっくり時間をかけて、ハーネスの感覚を覚えてもらいましょう。

お散歩コースは近場でOK

お散歩というと、犬の散歩のようにある程度の距離を歩くことを想像してしまいますが、猫の場合その必要はありません。

猫は散歩というよりかは、自分のなわばりをチェックしたいと思っています。

そのため、犬のように道を真っ直ぐ歩くわけではなく、あちらこちら寄り道をしながら歩きます。

なわばりは広範囲である必要はないので、「お庭があるのであればお庭だけでも十分」です。

騒音が少ない道を選ぶ

猫は聞き慣れない音がとても苦手です。

お家の中でも地震や雷の音、掃除機の音に驚いて隠れたりビクビクしたりしますよね。

お散歩の際もなるべくパニックにならないよう、人通りや車通りの少ない場所を選んでお散歩してあげましょう。

万が一の時のための連絡先も忘れずに

万が一逃げ出した時のため、首輪に連絡先(猫の名前・飼い主の苗字・電話番号など)を書いておきましょう。

また、これを機にマイクロチップの装着を考えても良いと思います。マイクロチップは脱走だけではなく、災害時にも役に立ちます。

さいごに

私自身、猫の散歩はちょっと憧れてしまいます。猫と一緒にゆったり外の空気を味わえたら幸せだろうなと・・。そして実際、猫と散歩をして楽しんでいる方もいるんですよね。

ただ、うちの猫たちの場合は外に恐怖心があるようなので、そもそも出たがりません。

幼い時に一度だけ抱っこしてお庭を歩いたことがありますが、しがみついて腰も抜けていたので、この子はお家の子なんだな、と思いました(笑)でも出たがらないから楽といえば楽です。

さまざまな性格の子がいるので、散歩をするかしないかはその子の性格に合わせて判断しましょう。

カテゴリ:これってどうなの?

ペットdeペット編集部 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。

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