ネコにも健康診断がある!定期的な健診で猫の不調にいち早く気付こう。
実は猫にもちゃんと健康診断があります。人間社会では会社から言われて毎年なんとなく受けている方が多いですが、愛猫の健康診断はすべて飼い主さん次第。そこで、「猫ちゃんの健康診断の必要性」と「実際どのようなことをするのか」をご紹介します。
目次
ネコに健康診断って必要?
毎日一緒に生活している愛猫が病気になることなんて、考えたくはない。しかし猫も生き物なので病気になってしまうリスクは人間と同じようにあります。
健康診断をするとなれば、猫の健康についてを定期的に調べることになります。本当は考えたくもないことですが、そのように大事に愛猫を思う飼い主さんだからこそ、健康診断は必要なのです。
ネコは痛みや苦しみを隠す
猫は身体に痛みや違和感を感じても、私たちに言葉で伝えることは出来ません。それどころか周りには出来るだけ気づかれないように独り我慢をし続けてしまいます。
その結果、私たち人間に明らかな症状を見せてくれるタイミングでは、かなり病状が進行していることが多くあります。
そのため猫には定期的な健康診断をし、健康状態を常に知っておく必要があります。
早期発見が何より大事
健康診断では内臓疾患などの普段では到底気付けない病気を早期に発見することが出来ます。その結果、「早期治療」や「病気の進行を遅らす」など、愛猫の苦しみを出来る限り抑えることが出来るのです。
健康診断のタイミング
愛猫の身体にいつ異変が起きるか予想することは出来ないので、やはり健康診断は定期的に行わなければ意味がありません。
まずはお家に迎えたタイミング
猫ちゃんをお家に迎える際、ペットショップやブリーダーでの購入・保護猫・外で拾う等さまざま形がありますが、どの形であれ出来るだけ早めに動物病院で健康診断を受けましょう。
子猫の健康診断
まず生後一ヶ月ぐらいに初めの健康診断を受けましょう。
その後、生後二ヶ月、生後三ヶ月頃にワクチンを打つことになります。健康診断やワクチン接種で動物病院には何度か行くことになるので、その度に先生は異常が無いかチェックをしてくれます。
子猫は体調を崩しやすいので、健康診断をした後も何か異常があればすぐに動物病院へ行きましょう。
1歳から7歳まで
生後十二ヶ月を超えたら、健康診断を「1年に1回」行いましょう。ワクチン接種も基本的に1年に1回行うものなのでそのタイミングと合わせる方も多いです。
中年・高齢の場合(7歳ぐらいから)
7歳を超えたら、健康診断を「1年に2回」に切替えましょう。
7歳は人間で換算すると40代。人間も40歳を超えると病気になるリスクが以前よりも上がってしまうものですが、それは猫も同じ。異常をいち早く知るためにも、1年に2回、忘れずに行いましょう。
※ただ7歳というのは考え方の一つであり、中には10歳から、という考え方の人もいます。どうするか悩む場合は、愛猫の状態を一番よく知るかかりつけの動物病院の先生に相談して決めましょう。
どんなことをするの?
健康診断でよく行われるものをいくつかご紹介します。
身体検査
問診・体重測定・視診・聴診・触診を主に行います。
問診では、先生が普段の様子などについて質問してくるので、それに飼い主が答えます。普段なにか気になることがあれば準備をしておき、ここでしっかりと先生に伝えましょう。
口腔内検査
口の中に腫れや口内炎など、異常がないかをチェックします。
血液検査
血液検査をすることで臓器の異常や、一部のウイルスの感染を確認することが出来ます。普段の様子からは気付けない異常が数値で分かるので、皆さんの愛猫に特にやってほしいものの一つです。
尿・糞便検査
猫がなりやすい尿結石や腎臓病は尿検査をすることで発見することが出来ます。腎臓病は遅れて発見されやすいものですが、健康診断で早く発見できれば進行を遅らせる治療が出来ます。
糞便検査では寄生虫などの感染症のチェックが出来ます。
オプション検査
このほかにもレントゲンやエコー、眼科検査などがあります。これらはオプションの場合が多いですが、シニア猫になれば追加するケースも多いです。
動物病院によって異なります
基本的な部分は同じですが、動物病院によって健康診断の項目が少しずつ異なります。中には調べたい内容をコース分けしている動物病院も多くあります。どんなことをするか気になる場合は動物病院のHPをチェックしたり、お問い合わせをしてみましょう。
料金はどのくらい?
動物病院や検査内容によってそれぞれ異なります。様々な動物病院のHPを覗くと基本的な健康診断は1万円弱程度のものを多く見かけます。
項目を追加することによって2万円から3万円程度までに膨らむので、事前予約の際に金額の確認を忘れずに行いましょう。
事前予約・準備をしましょう
動物病院での健康診断は予約必須のケースが多いです。事前予約の際に、「前日から当日の食事の与え方」や「尿検査」や「糞便検査」などの準備が必要であれば伝えてくれます。聞き逃さないよう、電話をかける前にメモの準備を忘れずしておきましょう。
※事前準備を言われたが実行出来なかった、という場合は始めに先生に伝えましょう。その項目は後日に回すなど、先生が適切に判断してくれます。
飼い主は何があっても慣れない病院に行く愛猫を気遣い、いつも通り落ち着いて接してあげましょう。
飼い主として忘れてはいけないこと
飼い主として健康診断の際に大事なことは、「普段の生活の様子で気になることを忘れずに伝えること」。
先生には普段の生活を見ることは出来ません。飼い主から気になる発言があれば、予定にはなかった項目の追加を勧められることもあります。その場合は基本的に受けるようにしましょう。
さいごに
「猫だから健康診断は必要ない」と言う飼い主さんは多くいらっしゃいます。しかし実際に愛猫が病気になると、健康診断をしていればと後悔される方も同じように多くいます。
愛猫が病気になる姿を想像することはなかなか難しいと思いますが、今は天国に行ってしまった私の愛猫は癌を患い、闘病中はとても苦しい思いをしました。健康診断へ行けば必ず病気が治るわけではありませんが、治らなくても病気の進行を遅らすことが出来るかもしれません。
皆さんの愛猫たちがいつまでも健康で過ごせるよう、この記事をきっかけに健康診断を受ける猫ちゃんが増えたら嬉しいです。
カテゴリ:暮らしと健康
- ペットdeペット編集部 うーたん 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。
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