猫の香箱座り、あなたはどこまで知っている?
猫好きなら誰もが知っている香箱座りですが、詳しく説明してと言われると意外と難しいのではないでしょうか?そこで今回は香箱座りについて詳しく学び、猫ともっと仲良くなりましょう!
目次
そもそも香箱ってなに?
香箱というのは、文字の通り「お香」を入れる箱です。
お香の原料である香木は、心地よい芳香を持つ木材。お香の日本らしい和の香りは深い癒やし効果があるためとても人気ですよね。
お香は古くから日本で使われてきましたが、とても高価だったため貴族の中で流行っていました。その際に使われていた香箱は裕福な家の嫁入り道具の1つでもあったようです。
※お香は猫にとって安全である確証はまだないため、猫の居ないお部屋で楽しみましょう。
香箱座りのキホン
香箱座りは、猫が前脚を折りたたんで真っ直ぐに座っている姿を指します。そしてその姿がまるで香箱のように見えるため、香箱座りと言われるようになりました。
ちなみに、香箱座りは「香箱をつくる」や「香箱を組む」、「箱座り」とも表現します。
芥川龍之介の小説にも登場
猫の香箱座りは、森鴎外や芥川龍之介などの歴史的な小説作家の作品にも登場しています。どの作品の中でも多くは「香箱をつくる」と表現しています。
香箱座り、英語では?
英語圏では猫のあの姿を見て、香箱には例えません。
なんと…
「パンの塊」と例えます!
ひとかたまりのパンという意味の「loaf」と、猫の「cat」を合わせて、「Catloaf」と表すのです。
言われてみれば香箱より的確な気もします。香箱座りの猫は背中や脚の関節によって上部が山なりになるため、焼き立てのふんわりしたパンをイメージすることは想像に難しくないと思います。
ですが日本での香箱座りという呼び方は、何となく高貴な感じがして個人的には好きです…
香箱座りの警戒度はどのくらい?
香箱座りの警戒度は薄め。そう、リラックスモードです。
前脚を折り曲げているので、すぐには立ち上がれない姿勢なのです。
そのため、野良猫が香箱座りをしている姿はあまり見られません。見かけたら野良の割にはのんびりと過ごせている子なのかもしれません。
なので愛猫の香箱座りが見られたら、猫が驚かないよう静かに喜びましょう!
…けれども、全く警戒していないようには見えませんよね。
そのとおり、少しは動けるような体勢になっています。前脚は折り曲げてますが、後ろ脚が機能しやすい格好なのです。
しかし、それは猫が野生の中で生きてきた名残ですので、基本的には警戒心が薄くリラックスしていると思って良いでしょう!
寒い&体調不良の可能性も?
ずっと香箱座りをしている場合は、お部屋の温度が低い可能性があります。冷えやすい脚を身体側に折り曲げることによって温めているのです。
そうした場合はお部屋の温度を上げてあげると、ベロンと伸びて寝始めるかもしれません。
また、体調不良の場合はじっと同じ体勢のまま動かないこともあります。あまりにも大人しく香箱座りをやめない様子であれば、他の症状を確認し、かかりつけの動物病院へ連れていきましょう。
香箱座りができない猫もいる
香箱座りは猫によく見られる座り方ですが、中には難しい子もいます。
たとえば、太り気味の猫や短脚猫、逆に平均より脚が長い猫が香箱を作らない傾向にあるようです。また、子猫のうちはまだ身体の安定感がないのか、やっている姿は見られません。
そして、たとえ香箱座りが出来たとしても、猫にもそれぞれ好きな体勢があるのでやらないこともあるでしょう。
リラックスしていないからでは?と心配する飼い主さんもいますが、そこまで気にする問題ではないので安心してください。しかし、安心できる環境を与えられていないと感じる場合は改善しましょう!
他の動物は香箱座りをするのか
実は香箱座りは猫だけのものではありません。猫以外にも、犬、虎やライオン、うさぎ、馬、ヤギやアルパカ、熊なども香箱をつくる時があるようです。
お時間がある方は是非検索してみてください….。
どの動物も香箱座りをした姿はリラックスした様子でとても可愛いですよ!オススメは熊です。
さいごに
猫の香箱座りを下から覗いたことがありますか?
最近はキャットタワーの一部が透明になっているものや、透明になったキャットウォークなどが登場しているので、用意すればお家で見ることが出来るかもしれません…
わたしが初めて見たときは、「へー!!こういう感じなんだ!!」と、とても感動しました…(大げさですみません)。
そういったグッズを用意できない方でも画像はたくさん出回っていますので、お時間が空いたときに検索して癒やされてみてはいかがでしょうか?
カテゴリ:まめ知識
- ペットdeペット編集部 うーたん 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。