まめ知識

可愛いだけ?いいえ、猫の肉球にはたくさんの役割があるんです!

(ペットdeペット編集部)

 

猫の肉球って見ると本当にウットリしてしまいます。ついついプニっと触りたくなるフォルムですよね。そんな猫の肉球ですが、皆さんお分かりの通り人をウットリさせるためにあるわけではありません・・・!今回は猫の肉球の役割についてご紹介します!

目次

肉球の正式名称って?

猫の肉球は日常的に「肉球」と呼ばれ親しまれていますが、実は「蹠球(しょきゅう)」という正式名称があります。

ちょっと読みづらい漢字ですが、「蹠」は「あしのうら」や「ふ・む」などの読み方があり、この漢字が使われているのもすぐに理解が出来ると思います。

ちなみに英語では「Pad」と呼びます。

肉球1つ1つにも名前がある!

肉球は部位別にも名前が付いていて、前足と後ろ足で肉球の数も違います。少しだけご紹介しますね。

前足の肉球

掌球

前足の中心、一番大きな肉球は「掌球(しょうきゅう)」と言います。文字通り、人で言う「てのひら」ですね。

この掌球の形で性格診断が出来るという噂は本当なのでしょうか・・・?

指球

掌球を囲むように配置された5つの肉球は「指球(しきゅう)」と言います。一番小さくて分かりにくい指球は猫にとっての親指(猫でいう狼爪)にあたる部分で、後ろ足にはありません。

手根球

掌球から少し離れた場所にオマケのように付いている肉球は、「手根球(しゅこんきゅう)」と言います。骨を守る役割があると考えられています。

後ろ足の肉球

後ろ足は前足よりも肉球の数が少ないです。よくイラストで描かれる肉球ですね。

足底球

後ろ足の中心にある一番大きな肉球は「足底球(そくていきゅう)」と言います。

趾球

前足の指球にあたる部位は趾球(しきゅう)と言います。読み方は一緒ですが、漢字が異なるのです。ちなみに「足趾(そくし)」は人の足の指にあたる部分です。

猫の肉球のスゴいところ!

さて、次から本題です。猫の肉球には一体どのような役割があるのでしょうか。

なんとなく予想が付くものもあると思いますが、驚くのは役割の多さです!

クッションの役割

猫は高いところが大好きですよね。あんなに高低差がある場所にピョンピョンと行き来出来るのは、肉球のクッションがあるからなのです。

滑り止めの役割

ほとんど汗をかかない猫ですが、じつは鼻と肉球からだけは汗をかいています。この汗は肉球に滑り止めの効果を持たらし、滑りやすい場所でもしっかりと踏ん張ることが出来ます。

体温調節の役割

人は全身から汗をかくことで体温調節が出来ますが、猫は全身で汗をかくことができません。そのため唯一汗をかくことが出来る、鼻と肉球で体温調節をしています。

マーキングの役割

汗つながりでもう1つ。猫の肉球からは汗が出るため、爪とぎ時や歩行時に自分のニオイを付けています。

足音を消す役割

モチモチとした肉球は狩りのときにも大活躍。柔らかい肉球を使って足音を消し、獲物にゆっくりと近づいた後に一気に仕留めます。

感覚器官の役割

肉球は多くの神経細胞が集中しているため、感覚がとても優れています。猫が狭い場所を涼しい顔で歩くことが出来るのはそのおかげ。

また、見知らぬものをチェックするときにも感覚器官の優れた肉球をよく使います。

物をつかむ役割

肉球を上手に使うことで物をつかむことができます。おもちゃで遊ぶときも両手でしっかり持って噛み付きます。

水をすくって飲む猫もよくいますが、肉球があるからこそ、なのかも?

顔のお手入れの役割

猫は自分の身体を舐めることで清潔を保ちますが、どうしても顔周りは届きません。そんな時に肉球をブラシ代わりに使ってゴシゴシ綺麗にします。

こんなにたくさんの役割を持っているなんて・・・。肉球って本当にスゴい!

おまけ:猫の足って何に見える?

猫の足って・・・。

そう・・・。

クリームパン・・・!!

猫の足だけの写真集も人気のようです。ぜひ今夜は愛猫ちゃんの足をじっくり観察してみてくださいね。

さいごに

肉球はとっても可愛いですが、たくさんの神経が通っている凄く敏感な場所。

肉球をプニプニするときは優しく、短時間で終わらせましょう!しつこすぎると、触らせてくれなくなるかも(笑)

カテゴリ:まめ知識

ペットdeペット編集部 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。

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