必死に生きる野良猫。一体何を食べてるの?
外で生きる野良猫たちは私たちが考える以上に過酷な生活を送っています。そんな中で欠かせないものは、やはり食べ物。一体どのような食生活をしているのか、野良猫の生活を少し覗いてみましょう。
目次
野良猫の食事
「好き嫌いをして食いつきが悪い…」
「今日はフードあげてもプイッとされちゃった…」
飼い猫の場合、時々こういった悩みに直面しますよね。好きなものしか食べてくれなってしまう贅沢猫ちゃんも多いと思います。
しかし、野良猫はどうでしょう。
家に閉じ込めるより野良猫のほうがよっぽど幸せだ。という意見も多くありますが、外での生活はとても過酷で、食事を取れないこともしばしばあります。そんな中で猫たちは一体、何を食べているでしょうか?
お水はどこで飲む?
人や動物にとって水分はとても重要ですが、野良猫の場合は自動販売機でいつでも美味しい水が飲めるわけではありません。食べているものにも多少水分は含まれていますが、それだけではなかなか足りません。
野良猫はのどが渇いてしまった時、このような場所で水を飲んでいます。
- 水たまり
- 水鉢の水
- 植木鉢の受け皿に落ちた水
- ドブ川の水
- 公衆トイレの中の水・・・など
地域によっては、湧き水や小川でキレイな水を飲んでいる恵まれた野良猫もいます。しかし、冬場の水はとても冷えて凍るほどの日もありますから、厳しい環境であることには変わりありません。
何を食べる?
ネズミ
猫と言ったらネズミ!ですよね。
野良猫たちにとって、ネズミはやはり良い栄養分です。
しかしネズミはさまざまな寄生虫や菌を持っているため、病気に感染したり食中毒を起こしたりする可能性もあります。なので、ネズミがいたとしても飼っている猫にはあげないようにしましょう。
とは言え、猫を飼っているとネズミを食べている姿なんてなかなか想像がつかないですよね。実際、飼い猫に生きたネズミをあげたとしても、いじめるだけで食べない子もたくさんいるようです。
モグラ
猫はモグラを捕らえるのがすごく上手なんです。
モグラの多くは12~16cmほどのようなので、猫にとっては丁度良い獲物なのでしょうね。
それにしても生きたモグラを見たことがある人ってどのくらいいるのでしょうか。モグラ塚はごくたまに見かけますが…。うーん、猫に教わりたいです。
鳥類
よく窓の外の鳥を見て、「カカカッ」や「ニャッニャッ」と小刻みに鳴いていることはありませんか?
この時、「鳥さん一緒に遊ぼうよ」と言っているようにも見えますが、これは獲物を見て興奮している状態になります。飼われている猫でさえこんな状態になってしまうぐらいですから、当然野良猫は鳥を捕まえて食べます。
鳥とは言ってもカラスの場合は猫を襲うことがよくありますが、中にはカラスにも勝つ強い野良猫もいます!
ヘビ
野良猫はヘビを本能的に敵だということを認識しているため、会ってしまえばやはり戦いになることが多いです。
大きなヘビだとやはり負けてしまいますが、小さめ~中くらいのヘビであれば猫が勝利することも多いようです。
飼い猫ですら長い紐やキュウリなどを急に見せると、ヘビだと思うのかとてもビックリしてしまいます。あまり驚かせないよう気をつけましょう。
虫
あまり想像はしたくありませんが、野良猫は虫が結構好きです。よく食べるものとしては、
- セミ
- バッタ
- コオロギ
- トンボ
- ゴキブリ
- クモ
- ハエ
- チョウ目 などが挙げられます。
飼い猫に虫をプレゼントされる飼い主さんも少なくないですが、狩りを教えてくれている行動のようなので怒らないであげましょう。(いつも悲鳴をあげてしまう私が言えることでもないですが・・。)
カエル
野良猫の多くはカエルを食べています。しかしながらカエルを食べると結構な確率で寄生虫に感染してしまうので、本当は食べてほしくない生き物なんです。なんて野良猫に言っても言うこと聞いてくれませんが・・。
ちなみに、カエルになる前のオタマジャクシを前足で上手にすくって食べる野良猫の目撃情報もありました。
魚
猫には魚のイメージがありますが、本来猫は魚を食べていませんでした。しかし、人と共生するようになってから人間のお残しをもらうようになり、魚が大好きになりました。
漁港近くに住む野良猫は、漁師さんに新鮮な魚をもらうのが日常のようです。また、浅瀬であれば小魚を自分で取って食べる猫もいるんだとか。
ただ、海などが近くにない環境では人の残飯の中にある魚くらいしか食べられません。
これらは、ほんの一部
ここまで野良猫が食べているものとしてよく知られているものを挙げました。しかし、ここであげたものはほんの一部になります。
野良猫がありとあらゆるものを食べながら生活していることがお分かりいただけたでしょうか。
飼い猫には真似させないで
野良猫が外で食べている動物たちには寄生虫などの危険があるため、絶対に飼い猫に真似をさせてはいけません。
ただ、お家に入ってしまった虫を本能的に食べてしまう猫は多くいるようです。愛猫の健康のため、なるべくお家の中に虫を入れないように工夫しましょう。
さいごに
野良猫は強く生きているように見えますが、実際は「栄養の偏り」・「環境の過酷さ」・「天敵との戦い」・「感染症や病気」などによって、平均寿命は3~5歳程度なのではないかと言われています。
しかし、そんな過酷な生活を送る野良猫を応援したいからと餌をやってしまうことはあまり褒められたことではありません。ご近所の迷惑になりかねないからです。
それでも少しでも・・と思った方は、お庭に新鮮な水を置いておく程度に気持ちを収めておきましょう^^
カテゴリ:まめ知識
- ペットdeペット編集部 うーたん 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。
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