猫のひげの動きから気持ちを読み取れる?!猫ひげの役割もご紹介!
いつも無表情に見える猫ですが、ひげの動きで気持ちが読み取れることをご存じですか?「何を考えているか分からない・・。」そんな時はひげの動きに注目してみましょう!
今回は猫のひげの種類や役割、ひげの動きで分かる猫の気持ちをご紹介します。
目次
猫のひげは、ただの体毛ではない
私たちが普段何気なく見ている猫のひげは、ただの体毛ではありません。
猫のひげは「触毛」と呼ばれる感覚器官。ひげの根本には神経が集中していて、さまざまな役割を持っているのです。
猫はそんなひげの感覚にずいぶんと頼りながら生活しているようです。
猫のひげの種類
猫は顔のさまざまな場所にひげがあります。
上唇毛(じょうしんもう)
猫といえばこのひげ。他の場所よりも長くて数が多いです。
上毛(じょうもう)
目の上に生えている毛。眉上毛とも呼ばれます。
頬骨毛(きょうこつもう)
目の横下に生えている毛。生えていない猫もいます。
口角毛(こうかくもう)
上唇毛の上に1、2本生える短い毛。
下唇毛(かしんもう)
顎のあたりに生えている毛。
また、前足の手首のあたりにも手根触毛(しゅこんしょくもう)というひげがあります。
猫のひげにはどんな役割がある?
「猫のひげは猫になくてはならないもの」とよく言われますが、一体どのような役割があるのでしょうか。
人にも猫ひげがあったら色々と便利だったかも・・。
狭い場所・暗い場所で活躍
猫が狭い場所や暗闇ですいすいと歩けるのはひげのお陰です。ひげのぶつかり具合で自分が通れる場所であるかを常に判断しながら行動しています。
平衡感覚を保つ
ジャンプをして高い場所に上手に着地したり、細い道を涼しい顔をして歩けるのは、ひげが平衡感覚を保つ役割を持っているからです。
わずかな空気の流れの変化に気付ける
猫が優秀なハンターであるためにはひげが欠かせません。ひげを使うことでわずかな空気の流れの変化にも気付けるため、獲物や敵の場所がすぐに分かってしまうのです。
目を守る
上毛などを使うことで細かなゴミや物体にいち早く気付き、目を守ることができます。
獲物の動きをとらえる
手根触毛を使って捕まえた獲物のかすかな動きをとらえているのでは、と考えられています。獲物が少しでも動けばすぐに仕留めてしまいます。
ひげの動きで気持ちを読み取ろう!
猫のひげは、その時の状況によって動きが変化します。
私たちが普段ニコッと笑ったり、ときには怒った表情になるように、猫もひげの動きで気持ちを表現しているのです。
これを知ったら猫と今以上にコミュニケーションが取れるようになるかも。
ひげが下に垂れているとき
ひげが自然に下向きに垂れているときは、猫がリラックスしているときになります。このときに毛づくろいを始めたら「もうすぐ寝るよ。」の合図なので、構いすぎないようにしましょう。
また、ひげが下向きのときは体調が悪いこともあります。様子がおかしいときには、かかりつけの動物病院へ連れていきましょう。
ひげが上を向いているとき
ひげが上向きになっているときは、猫がご機嫌なとき。飼い主との楽しい時間や、「遊んで~」とおねだりしている時によく見られます。
1日10~15分程度は運動させた方が良いので、なるべく猫がおねだりしてきた時におもちゃで遊んであげましょう^^
ひげが頬側に付いているとき
ひげが頬側に付いているときは、恐怖を感じている場合と食事を取っている場合の二通りがあります。
猫は大きな音などの聞き慣れない物音がしたり、見知らぬ動物や人を前にすると、ひげを頬側に付けながら怖がります。
そのような様子のときは構ってしまうと余計に恐怖心が増してしまうので、基本的には放置し、こちらは普段通りの生活をして安心させてあげましょう。怖い場面が続くようであれば、猫が安心できる部屋に移動させるのも良いでしょう。
また猫は食事を取っている場合にも、フードが付かないようにひげを頬側に付けます。感覚器官であるひげを清潔を保ちたいのかもしれません。
ひげが前に出ているとき
ひげが前に出ているときは何かに対して興味を持ったり、警戒をしているときになります。
猫は好奇心旺盛な子が多く、新しいものを前にすると警戒しながらもそれが一体何なのかを情報収集するためにヒゲを近付けるのです。
さいごに
猫のひげは何故か縁起物とも言われ、取っておく飼い主さんが少なくありません。たしかに、頻繁に落ちているものではないし、普通の毛とは違って太くてしっかりしているので捨てるのが勿体ないと感じてしまうんですよね。
私も集めてみようかな・・。
カテゴリ:まめ知識
- ペットdeペット編集部 うーたん 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。