毒入り団子に注意!被害を減らすために私たちが出来ることとは?
道端に落ちていた毒入り団子を食べた犬や猫が犠牲になっていることをご存知ですか。毒入り団子の事件は全国で数多く起こっています。このような悲しい事件を減らすため、私たちが出来ることとは・・。
目次
毒入り団子の被害
数年前、私の親戚が飼っていたワンちゃんが散歩中、道端にあった毒入り団子を食べてしまい、命を落としました。
なぜ?どうしてこんな酷いことをするのか。今でも許せない気持ちは続いています。
こういった毒入り団子の被害は少なくないようで、日本海テレビ「ニュースevery日本海」2021年10月6日放送回においても、このような事件が取り上げられました。
鳥取市内で飼い主さんとお散歩していたワンちゃんが、木の下に落ちていた毒入り団子を食べてしまい、その後すぐに容体が急変し、息を引き取ったのだそうです。
近隣に住む方の情報によると、そこで暮らしていた野良猫の数も減っているとのこと。この件に関しても毒入り団子が無関係とは思えません。
このような事件は全国で多数起こっています。
仕掛ける理由とは一体何なのか
一つ明らかなのは毒入り団子を作るのも仕掛けるのも、同じ人間であること。理由があっても決してやってはいけない行為ですが、何かしらの理由があったのだと考えられます。
なぜこのような残虐な行為に至ったのでしょうか。
害獣に悩んだ末に
私たちの生活に害をもたらす野生動物を「害獣」と呼びますが、害獣は地域によって様々です。よく聞くのは、クマやイノシシ、シカ、イタチ、ハクビシン、タヌキ、ネズミなどでしょうか。
害獣は直接的に人に攻撃して怪我をさせるだけではなく、農作物や住居をも荒らすため、そこに住み、そこで働く方々にとっては死活問題になります。
このような害獣被害に長く悩んだ結果、毒入り団子という最悪の手段を考えてしまう方がいる可能性があります。
野良猫に悩んだ末に
野良猫に花壇を荒らされたり、庭に糞尿をされたり、車を傷つけられたりといった被害に悩んでいる人は数多く存在します。
猫に関しては犬のような登録制度が法律によって定められていないので、役所に頼んでも対応してもらえないことが多いようです。
一般的な考えならば、できるだけ健康を害さないようなやり方を探すところですが、毒入り団子のような最悪な考えが思い浮かぶ人も中にはいるようです。
野良猫に関しては可愛がっている人もいるため、近隣住民への相談がしづらい面もあるかもしれません。
ゴキブリ対策のホウ酸団子の可能性も
ゴキブリ対策によく使われる「ホウ酸団子」は、犬猫も食べてはいけないものになります。
部屋の中に置く場合が多いですが、家の外のゴキブリにも効果があればと思い、余った分を外に置いてしまう人がいるかもしれません。
しかし当然ながら、犬猫のような動物たちが被害に遭う可能性のある場所に、こういった物を置くことは許されることではありません。
動物虐待目的や愉快犯
動物虐待目的や愉快犯。これに関しては本当にあり得ないです。
毒入り団子は犯罪行為
毒入り団子を仕掛ける行為は、紛れもない「犯罪行為」です。器物損壊罪や愛護動物殺傷罪などにあたる可能性があります。
毒入り団子を仕掛けた人たちがそもそもこういった考えに至らないよう、そしてこのような被害がこれ以上増えないようにするため、普段の生活から私たちに出来ることは何なのでしょうか。
被害を減らすために
お散歩中の犬猫の行動に気をつける
お散歩中の犬や猫は、私たちが予測できない行動をしますよね。ぼーっと歩いていたら、落ちていた何かを食べちゃった!なんてこともあると思います。
しかし、それが毒入り団子だったら本当に危険です。
最近ではスマホを見ながらお散歩している方も多く見かけますが、お散歩中はスマホの世界から離れて、愛犬・愛猫の行動に注意しながら純粋にお散歩を楽しみましょう。
また、普段のお散歩は伸縮リードではなく伸縮性のないスタンダードリードを使い、長さは長すぎないものを使用しましょう。
「ダメ」や「ストップ」を覚えさせる
拾い食いを防ぐため、「ダメ」や「ストップ」という合図を覚えさせましょう。
習っていない言葉を急に言われても戸惑ってしまうので、「普段から」というのがポイントです。
出来たときはちゃんとご褒美をあげましょう^^
猫を放し飼いにしない
狂犬病予防法第6条という法律により徘徊している犬は保護の対象となるため、現在フラフラと歩く犬は見なくなりましたよね。
また、「犬の放し飼い」は多くの地域が条例により禁止にしていますし、動物愛護法にも関わり逮捕されるケースもあるため、飼い主さん達も普段から気をつけていることでしょう。
しかし、猫の場合はそのような決まりがなく、放し飼いをしている人はまだまだ多くいます。
猫を放し飼いにすることで周りの住民に迷惑がかかり、それが毒入り団子を仕掛けられる原因になってしまう可能性がないとは言い切れません。
できるだけ猫は放し飼いにせず、室内で飼いましょう。外に出られないことを可哀想だと感じるのならば、ハーネスをつけて一緒に散歩してあげましょう。
近隣住民の悩みを無視しない
害獣や犬や猫の糞尿などで悩んでいる近隣住民がいる場合は、しっかりと話を聞き、一緒に解決策を探りましょう。
悩んでいる人は会話の中でやんわりと伝えてきたり、糞尿の看板を立てるなど、何かしら外にメッセージを出していることが多いです。
こちらが平気だからと放置することは、事態を悪化させてしまうことにもなりかねません。そういったメッセージに気付いた場合は、しっかりと対応しましょう。
怪しいものがあったら迷わず警察に通報する
近所に怪しく感じるものがあったら、迷わず警察に通報しましょう。もしそれが本当に毒入り団子だったとしたら、警察が来たという事実だけで「けん制効果」があります。
反対に、それが安全なもので間違いだったとしても、決して恥ずかしいことではありません。
動物だけでなく、幼い子供たちを守るためには当たり前の行動だからです。
さいごに
無垢な動物たちが毒入り団子を食べてしまい、苦しみ、死に至る事件は後を絶ちません。
しかし、私たちの行動一つでそういった事件を減らしていくことは出来るはずです。
私たちは自然と「自分だけは大丈夫」「自分の周りだけは大丈夫」という思い込みをしてしまうことがありますが、全国に被害者がたくさんいることを忘れてはいけません。
大切な命を守るため、出来ることをしていきましょう。
カテゴリ:まめ知識
- ペットdeペット編集部 うーたん 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。