猫はどうして水に濡れるのが苦手なの?シャンプーって猫に必要?
『猫は水が苦手』
これは猫を飼っていない人にも知られている習性ですよね。
しかし、他のネコ科動物や犬などは嫌いどころか泳いだりもします。一体どうして猫は水が苦手なのでしょうか?
目次
猫はどうして水に濡れたくないの?
ネコ科の動物であるトラは水浴びをしたり、犬に関しては喜んで水の中に飛び込む子も少なくありません。
猫の中でも水が得意な子もいるようですが、それは少数の話・・。
猫たちは一体どうして水に濡れるのを拒むのでしょうか?
①砂漠に住んでいた祖先の影響
猫の祖先であるリビアヤマネコは砂漠で暮らしていました。
砂漠は暑いというイメージがありますが、それは太陽が出ている時の話。日が暮れたあとは昼間に比べて20度以上も気温が下がります。
水に濡れてしまった場合、日暮れまでに毛が乾かなければ、濡れた場所からどんどんと体温が下がり、体力が低下してしまいます。
つまり砂漠で水に濡れてしまうことは、リビヤヤマネコたちにとっては命取りでした。
そうした本能が今の猫たちにも受け継がれているようです。
②水を弾きにくい毛だから
モフモフと気持ちの良い猫の毛は、水や雨を想定した毛ではありません。
脂分が少ないため、水を弾けないのです。
そのため、水に濡れてしまうと地肌のほうまで直ぐに浸透してしまいます。自然にはなかなか乾きません。
人間に例えたら、服のままシャワーを浴びてしまうような感じ。気持ち悪いですよね。
そのうえ、身体もずっしり重くなるので俊敏に動けなくなってしまう・・。
ハンター猫にとっては許しがたいことなのでしょう。
基本的にシャンプーは長毛種だけでOK
猫は水が苦手なのでシャンプーをするイメージがあまりないかもしれません。
短毛種の場合はイメージ通り、日々ブラッシングをしていれば、シャンプーをしなくても被毛を清潔を保つことが出来ます。
ただ長毛種に関しては、毛が汚れやすく絡まりやすいという特徴があるため、月に1度、せめて2~3ヶ月に1度のシャンプーが必要となります。
幼い時期から水に慣らそう
猫が幼い時期は「まだ小さいし、シャンプーなんて早いよな~」とも思えますが、幼い時期だから水に慣れるチャンスでもあります。
そのため、長毛種など今後シャンプーをしなければならない猫に関しては、幼い時期から水に慣らしてあげましょう。
※ただし、初シャンプーは生後3ヶ月以降が望ましいです。それ以前にする場合はなるべく獣医師に相談してから行いましょう。
ドライシャンプーの存在も忘れずに
あまりにも水が苦手な猫に関してはドライシャンプーも使えますので、ぜひ活用してみてください。
ドライシャンプーに関しては短毛種で部分的に汚れてしまった場合や、老猫になってグルーミング(毛づくろい)が難しくなってしまった猫にもオススメです。
さいごに
猫が水を避けるのは、本能的に命の危険を感じてしまうから。
なかなか深堀りされない話題ではありますが、猫の気持ちを理解していくと今まで以上に猫と仲良くなれる気がしますよね。
シャンプーをする時には猫の気持ちに寄り添い、なるべく手際よく終わらせてあげましょう!
カテゴリ:まめ知識
- ペットdeペット編集部 うーたん 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。
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