白猫はビビりな子が多いって本当?白さの秘密や白猫ならではの特徴もご紹介!
雪のような透き通った純白が魅力的な白猫・・。今回は白猫の性格や特徴、これから飼う上で気になる聴覚障害等についてをご紹介していきます。白猫との暮らしを考えている方は是非ご覧ください♪
目次
白猫の「白さ」の秘密
白猫。
猫の中でも特に「優美さ」を感じるのは、私だけではないでしょう。
そんな白猫の毛色を決めるのは、やはり遺伝子の働きによるもの。
白猫は『W(ホワイト)』という遺伝子によって、毛色が白色に決定されます。
意外とも思えるかもしれませんが、このW遺伝子は他のどの遺伝子よりも優性に働くため、両親からW遺伝子を1つでも受け取れば白猫になります。
そう考えると、白猫からは必ず白猫が生まれるのでは?と考えてしまいますが、必ずともそうとは限りません。
両親からW遺伝子の劣性遺伝子である『w(ノンホワイト)』を受け継ぐと、W遺伝子以外の遺伝子が働くようになり、茶色や黒などの毛色が出てくるのです。
白猫から産まれてくる猫は白猫かと思いきや、違う色の猫が産まれてきたら、なんだかサプライズのようで面白いですよね。
白猫の性格
同じ白猫といっても個体差がありますが、ある程度傾向はあるのでご紹介します。猫との暮らしを考えている方などのご参考になればと思います。
ビビり屋さん
後述しますが、白猫は聴覚障害を持つ猫が多いため、他の猫よりも音で周囲の状況をキャッチすることが得意ではありません。
そのため臆病になってしまう子が多く、少しのことでも強い動揺を見せたり、知らない人には簡単に近寄って来ません。
警戒心が強い
自然界において白の毛色はとても目立ちやすく、敵から襲われやすくなったり、獲物を捕らえる際に他の猫よりも苦労します。
そのため、白い猫というだけで他の猫よりも生きていく緊張感がまるで違うのです。
そんな苦労が現在飼われている白猫たちの体にも本能的に染み付いているのでしょう。他の猫たちよりも警戒心が強く、人にすぐ懐いたりはしないのです。
飼い主だけに懐く
ビビり屋で警戒心が強い白猫ではありますが、飼い主のことを心から信用すると、普段の警戒心の強さの反動からか甘えん坊さんになるという傾向もあります。
ただ、白猫は甘えん坊になるだけではなく、独占欲も強くなり、飼い主と仲良くしている他の猫に対してヤキモチを妬いてしまうことがあります。
他の猫と仲良くしたあとは、白猫にもしっかり愛情を注ぎましょう。
白猫と聴覚障害
白猫の『W(ホワイト)』遺伝子は聴覚器官に影響を及ぼしやすく、6割~8割ほどの白猫に聴覚障害があるとされています。
特に、青い目を持つ猫にはその傾向が強いです。
また、ときどき左右の目の色が異なるオッドアイの白猫がいますが、その場合は青い目の側の聴覚に問題があることが比較的多いです。
生活に大きな影響が出ることはありませんが、呼んでも反応がなかったり、急に触ると驚いてしまうことがあるので、多少配慮してあげるとお互いの仲が深まるのも早いでしょう。
白猫の特徴
白猫だからこそ味わえる特徴をご紹介します♪
目の色
白猫の目の色は、ブルーからグリーン、イエローと幅広いです。
どの色も白の毛色の中で神秘的に輝くため、とても魅力的です。
W遺伝子によって白猫はオッドアイになることも多く、日本では古くから「金目銀目(きんめぎんめ)」と呼ばれ、縁起の良いものとして大切にされてきました。
お鼻と肉球
白猫のお鼻と肉球は混じり気のないピンク色が特徴的です。
ピンクには可愛らしいイメージがあるため、白猫のピンクの肉球には誰もがキュンとしてしまうことでしょう。
キトゥンキャップ
子猫時代の白猫には稀に頭に薄く模様が入ることがありますが、これを『キトゥンキャップ』と呼びます。
1歳前後で消えてしまう貴重なものなので、写真に撮るなどして記録しておきましょう^^
白猫との暮らしで気をつけること
先ほど述べたように、白猫は聴覚障害になる確率が高い猫でもあります。
白猫の警戒心の強さも合わせ、暮らしの中で気をつけるべきことをご紹介します。
白猫のペースに合わせる
警戒心の強い白猫は、自分のペースで動きたいという思いが特に強いです。
擦り寄って来てくれた時はしっかり思いに応え、甘えてこない時は基本的に遠くから見守っておきましょう。
初対面の人とはなるべく接触させない
猫の中でも白猫は特に、初対面の方に恐怖を抱いてしまうことがあります。
来客がある際は、事前に落ち着けるお部屋に入れてあげると、恐怖を最低限に抑えることが出来ます。
猫が好きな方だと、猫に近づいて触ろうとする方も少なくありません。そういったことが起こらないよう、なるべく配慮してあげたいです。
後ろから急に触らない
白猫は聴覚障害を持つ確率が高いため、急に後ろから触ったり、寝ているところを撫でたりすることは控えましょう。
聴力に問題のない猫であれば触れられる前に気配を感じ、ある程度心の準備をすることが出来ますが、聴力障害を持つ猫にはそれが難しいため、とても驚いてしまうのです。
お子さまがいる場合は、触れ合い方についてお話する時間を作っても良いと思います。
さいごに
白猫は警戒心が強いためクールだと言われることもありますが、共に時間を過ごしていけば、飼い主にしっかりと懐いてくれますし、その喜びは大きいと思います。
また、白猫以外の模様の猫たちにも性格にはある程度の傾向があります。
猫との暮らしを考えている方は、自分の性格に合いそうな猫ちゃんを見つけて飼うのも一つの手かもしれません。
カテゴリ:まめ知識
- ペットdeペット編集部 うーたん 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。
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