猫は家族の足音を聞き分けている!驚くべき猫の聴力について
猫は家族の声や足音、他にも様々な音を聞き分け、記憶しています。それを可能にしているのは猫の驚異的な聴力があってのもの。今回は「猫の聴力」についてご紹介していきます。
目次
猫は足音で家族を聞き分けている
猫って、お家に帰ると玄関でちょこんと待機していることはありませんか?
これについては猫の第六感があるのでは?とも思えてしまいますが、猫は聴覚がとても優れているので、恐らく飼い主の足音を聞き分けているのだろうと考えられます。
待ちに待った飼い主の帰り。外を歩く飼い主の足音を瞬時に察知し、玄関先で待機。とても可愛いですよね。
自分が気に入っている家族が帰ってくる時は迎えに行くけど、そこまで興味がない家族であると迎えに行かなかったりと使い分ける猫もいます。
また、猫は飼い主が普段、お家で裸足で歩く音、履いているスリッパの音などを聞き分けています。つまり、一人暮らしではない場合、家族皆の足音の違いを把握しているのです。
足音が変わると、警戒モードに。
お部屋で飼い主が急に普段とは違うスリッパなどに履き替えて歩き出すと、愛猫が「ビクッ」としてしまうことがあります。
猫はお部屋の中に怪しい者がいないかを常にチェックしているので、急に知らない足音がすると、居ないはずの知らない人が近くにいると勘違いをしてしまい、大きく驚いてしまうのです。
そのため、普段と違うスリッパを履く時は、なるべく猫の背後ではなく目の前でゆっくり歩きだすと猫も安心して受け入れてくれます。
驚異的な猫の聴力
猫は五感の中で聴力が一番優れています。眠っているにも関わらず、耳が音のする方向に向いたりするのもこのためです。
猫の聴力は人間や犬よりもかなり優れていて、
- 人間の場合は、20Hz~20,000Hz
- 犬の場合は、15Hz~40,000Hz
- 猫の場合は、25Hz~75,000Hz
と、明らかに猫の聴力が良いことが分かります。
どうしてここまで耳が良いのでしょうか?
それは猫がネズミハンターであることが関係しています。
ネズミの鳴き声は高すぎて私たち人間には到底聞こえない音なのですが、ネズミハンターである猫にとっては重要な手がかりとなります。
そうして、猫の聴力が抜群に発達したのではないかと言われています。
猫は他にも様々な音を聞き分けている
飼い主の声
2013年、東京大学の齋藤慈子氏ら研究チームの実験により、猫は飼い主の声を聴き分けていることが証明されています。
愛猫と暮らしている飼い主からすると当然じゃないかとも思えてしまいますが、それが思い込みでない真実であることが明らかになっています。
なんだか嬉しいですよね。
フードの袋を開ける音や、猫用の食器の音
室内猫は自分で狩りに行くわけではないので、自分のゴハンやオヤツ関連の音にはとても敏感になります。
フードを開けるガサゴソ音や、猫用の食器のカチャカチャといった音、その他、ゴハンやオヤツの前に鳴るあらゆる音に反応します。
少食な猫ちゃんの場合は反応が薄いこともありますが、反応が薄いだけで音はしっかりと聞き分けています。
車のエンジン音
飼い主が帰ってきたことを知る手がかりは足音だけではありません。
猫は車のエンジン音やドアの閉まる音を聞き分け、飼い主の車なのか、他所の車なのかについても分かっているようです。
そのため、他所の車の時は全く反応を見せません。
ジーッと何もない場所を見ている時・・・
何の音もしてないし何かが動いているわけでもないのに、ジーッと壁や天井を見ていることはありませんか?
その様子はとても奇妙で、幽霊でもいるのかとヒヤッとしてしまうこともありますよね。
これについても、猫の聴力が良すぎるせいで、人間には聞こえていない音が聞こえているからではないかと考えられます。
本当に幽霊がいる可能性もゼロとは言えませんが…。
さいごに
おそらく、虫の足音とかは結構聞こえていると思うんです。
家に虫が出たときは人間が探すよりも猫が見つける方が早いですし、それによって田舎で虫の多い我が家はかなり助かっています(笑)
猫が感じる世界をどう頑張っても味わえないのは少し寂しいですが、どんな音を聞いているのか想像を膨らませながら愛猫と会話してみてください♪
カテゴリ:まめ知識
- ペットdeペット編集部 うーたん 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。
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