みんな大好き、三毛猫のひみつ。毛色や性別、遺伝子の謎についてご紹介。

日本人に馴染み深い猫柄の１つである三毛。しかし、三毛猫についてはまだまだ多くの人に知られていない秘密が沢山あります。今回は、三毛猫の性別や毛色の秘密についてご紹介していきたいと思います♪

目次

• 三毛猫ってどんな猫？
• 三毛猫の毛色はさまざま！
• 三毛猫は女の子しかいない？！
• 三毛猫の遺伝子はまだ謎に包まれている
• 我が家の三毛猫すずな
• さいごに

三毛猫ってどんな猫？

三毛猫とは、基本的に黒系・茶系・白の三色を持つ猫のことを指します。日本では馴染み深い猫ですが、海外では比較的少ないようです。

欧米ではどう呼ぶ？

欧米では三毛猫のことをキャリコ【calico】やトーティ・アンド・ホワイト【tortie and white】と呼びます。

キャリコは「まだら模様の動物」という意味があるため、三毛猫だけでなく他の動物の模様を説明するときにもキャリコと呼ぶことがあります。

トーティ・アンド・ホワイトのトーティは、トーティシェル【Tortoiseshell】の略で、黒と茶(赤)のサビ猫(べっこう猫)を指します。つまり、『サビ猫×白』ということです。三毛猫の柄は様々なので、使い分ける方もいます。

三毛猫の毛色はさまざま！

皆さんは三毛猫といったらどのような色柄を想像しますか？

じつは三毛猫といっても、人によって思い浮かべる三毛猫は違います。三毛猫でも色や柄にはそれぞれ違いがあり、多くの人は自分が会ったことのある三毛猫を想像するからです。

それではどのような柄があるのか見ていきましょう♪

黒三毛

黒三毛は三色のうち黒毛が「真っ黒」なことが特徴的です。黒三毛はコントラストが一番はっきりとしていて、三毛猫だと判断しやすい猫です。

キジ三毛

キジ三毛は、三色のうち黒毛がアグチ毛（毛の根本から先端にかけて黒→茶→黒である縞模様の毛）となっている三毛猫です。黒三毛よりも色が淡くやさしい色合いです。

縞三毛

キジ三毛よりも黒毛がハッキリしていて、全体的に縞模様が目立つ猫を縞三毛といいます。

とび三毛

とび三毛は、白色がメインカラーで黒毛の部分と茶毛の部分がちょこちょこ入っている三毛猫のことを指します。

薄三毛（パステル三毛）

薄三毛（パステル三毛）は灰色がかった黒色の毛（灰黒色）と、薄茶色の毛と白毛が入った三毛猫です。毛色全体がくすみカラーになっています。

また、この灰黒色の部分がアグチ毛（１本1本が縞模様になっている毛）となっている場合は「薄キジ三毛」と詳しく言うのも良いでしょう。

三毛猫は女の子しかいない？！

染色体の関係で、三毛猫の性別はメスになります。染色体異常が起こった場合のみ、オスの三毛猫が産まれてくることがあります。

そのため、三毛猫がいるなあと思ったらメス猫だと思って良いでしょう。

三毛猫のオスはとても希少であることから、江戸時代には航海の際、船にオスの三毛猫を守り神として乗せていたようです。

そういった経緯から昔から三毛猫は縁起が良いとされ、縁起物である招き猫は三毛猫がモデルとなっています。

三毛猫の遺伝子はまだ謎に包まれている

じつは、三毛猫の毛色を作る遺伝子の実体はまだ分かっていません。九州大学の佐々木裕之教授をはじめとする「三毛猫遺伝子探索プロジェクト」チームが、現在この研究に励んでいます。

こういった遺伝子解析が進めば、現在未だ治療法が確立されていない猫の病気の克服にも繋がる可能性があるようなので、今後も注目していきましょう。

我が家の三毛猫すずな

我が家には現在２匹の猫がいます。そのうちの１匹が三毛猫です。

三毛猫の中でも、パステル三毛、薄三毛と呼ばれる全体的に色が薄めの猫になります。

すずなの性格や特徴

すずなの性格は基本的にツンとしているけど、甘える時はよだれを垂らしながら甘えまくる、ツンデレという言葉がぴったりな子です。

すごく怖がりな面もあり、来客が来た時にはなかなか姿を現してくれません。姿を現しても長いこと警戒が解けず、常にビクビクとしてしまいます。

その反面、運動神経は良く、ジャンプ力がすごいので、もう１匹の猫よりも色々な場所に登ったりするのを楽しんでいます。

毛色によっては性格などが似たりするようなので、もしかしたら三毛猫と暮らしている飼い主さんは共感してもらえる部分もあるかもしれません♪

さいごに

いかがでしたでしょうか。

三毛猫の柄は本当に猫それぞれで、一言で言い表せない個性の強さがあります。その子によって色のついている部分が全く異なるのが魅力的です。

三毛猫は日本人に馴染み深い柄ではありますが、まだまだ謎に包まれた猫のようです。

三毛猫の研究には今後も注目していきましょう。