猫の癒やす力はスゴイ。驚くべき健康効果と、高齢者との関わりについて。

うーたん（ペットdeペット編集部）

猫を撫でていると、不思議と心身が癒やされた気分になりませんか？実はそれは気のせいではなく、あらゆる研究で飼い主への健康効果があることが分かっています。今回は「猫の癒やす力」や、「高齢者と猫の関わり」についてもご紹介していきます。

猫は日々に喜びを与えてくれる

ペット飼育者に、「生活に喜びを与えるもの」を尋ねたところ、猫の飼い主の回答で一番多かったものは「ペット」だったようです(2021年ペットフード協会調べより)。

猫の飼い主さんはこの結果に驚くどころか「たしかに。」と納得してしまう方が多いのではないでしょうか。

私自身も猫と暮らしていますが、たしかに猫たちは気付けばそっと横にいてくれたり、なんの警戒も感じさせない寝姿を披露してくれたりと、日々たくさんの喜びを与えてくれる存在だと感じます。

実は、猫は私たち人間に健康効果をもたらすことも分かってきています。

たとえば、ペットと暮らす夫婦はペットと暮らさない夫婦よりも平常時の心拍数や血圧の数値が低かったり、猫を飼育する人は心血管疾患などのリスクが下がるといった効果も報告されています。

最近の研究では、赤ちゃんと触れ合う時などに出る幸せホルモン「オキシトシン」が、ペットと触れ合う時にも分泌されることも分かっています。

オキシトシンは免疫機能アップやストレス減少、自律神経を整えるなど嬉しい効果が多くあります。

猫と暮らす飼い主たちはこういった恩恵を、知らず知らずのうちに受け取っているのでしょう。

80代の私の祖母は、最近健康に不安を感じるようになることが増えてきました。

先日も急に胸の苦しみを感じ、どうしようかと悩んでいたそうです。ベッドに座ってリビングに行こうかと迷っていたところ、なんと猫が急に部屋に入ってきて膝の上に座ってきたのだそう。

具合が悪いのに大丈夫だったのか聞くと、「猫が膝に座ってくれたおかげで、不思議だけど胸の苦しみがスッと取れたんだよ。」と嬉しそうに話していました。

猫に助けようといった気持ちがあったかは分かりませんが、体調の悪い祖母に寄り添ってくれたこと、家族として感謝でいっぱいになりました。

高齢の祖母が猫に助けられたこともあり、やはり高齢者と猫が一緒に暮らすのはメリットが多いのだろうと感じました。

しかし、祖母の場合は他に家族がいるから猫が飼えているわけで、誰の助けもなしに1人では飼えていなかったと思います。

日本には高齢者だけの家庭もたくさんあり、きっと猫と暮らしたいと願っている方もたくさんいることでしょう。しかし、自分がいつまで元気でいられるか、いつまでお世話ができるかが分からないので、猫を飼えないのです。

最近はそういった方たちのために、「猫と一緒に暮らせる老人ホーム」や「永年預かり」などのサービスもちらほら見かけるようになってきました。ただ、まだまだそういったサービスが全国に浸透しているわけではありません。

猫の癒やしを感じられる高齢者が増えるよう、そして猫好きたちの幸せな未来のために、これからもこういった話題からは目が離せませんね。

いかがでしたでしょうか。

猫の飼い主さんは、猫の癒やし効果や健康効果に、日々助けられているのかもしれませんね♪

高齢になると猫と関わることも難しくなってしまいます。高齢者に猫の癒やしを感じてもらうために私たちに何ができるのか、今後も考えていきましょう。

カテゴリ：まめ知識