まめ知識

知っておきたい!『ペットと宿泊』で気をつけること

(キッズ・マネー・ステーション認定講師)

 

ファイナンシャルプランナーの髙柳万里です。

近年のペット人気の影響により、ペット同伴で宿泊可能の宿が続々と増えています。従来のペンションや民宿等に加え、国民宿舎やリゾートホテル、老舗の温泉旅館等でも、ペット可宿泊プランを見かけることが多くなりました。

単にペットもOKというだけではなく、専用エステ等ペットと飼い主さん双方が満足できるようなこだわりのサービスを提供している個性的な宿泊施設もあるようです。
ペットと宿泊を楽しむために気をつけたいことをまとめました。

ペット同伴のための条件は?

ひとくちに『ペットOK』といっても、食事やお風呂を一緒に楽しめる宿もあれば、客室内でも常時ケージに入れなければならない宿もあり、様々なタイプの宿泊施設があります。ペットの種類や性格によっても宿を選ぶ際のポイントは異なりますが、実際に宿泊する状況をイメージしながら宿を選びましょう。

【確認すべき主なポイント】
  • • 同伴可能なペットの種類や頭数、サイズに制限があるか
  • ワクチン接種証明書等の必要書類の提示が必要か
  • ペットの分の宿泊費用の金額はいくらか
  • ペット用アメニティグッズはあるか
  • 客室内で放しても問題ないか
  • ベッドや布団で人と一緒に寝ることができるか
  • 客室はペット用ケージ等を置けるスペースがあるか
  • 食堂や共用スペースへのペット同伴は可能か
  • ドッグランや温泉・プール等、ペットと一緒に楽しめる施設・設備があるか
  • 近隣に動物病院があるか  等々…

宿泊施設によりますが、『一年以内に接種した狂犬病予防および混合ワクチンの接種証明書』の提出が必要なケースが多く見られます。書類提出が必要であれば、事前にファクスやメールを送信するのか、現地で直接提出するのかも含めて確認しておきましょう。

また、原則として基本的なしつけができていることや、無駄吠えしないこと等、いくつかの条件を明示している場合がほとんどです。客室内ではペット用オムツの着用が義務付けられていたり、館内移動の際はリード着用やケージ利用を必須としている宿もありますので、各条件を確認しておきましょう。その他、宿泊施設所定のルールや規定には必ず目を通し、不明な点や心配なことがあれば事前に宿泊施設に相談しましょう。

持ち物リストの例
  • 迷子札(マイクロチップ)/リード/首輪
  • 普段食べなれているフードやおやつ
  • 普段使いのフード用食器
  • お気に入りのおもちゃや毛布など
  • 給水ボトル
  • クレートやケージ
  • ペットシート
  • 排泄掃除用の雑巾・ウェットティッシュ等
  • 消臭スプレー/消臭グッズ
  • ビニール袋(エチケット袋)
  • 粘着クリーナー
  • 足ふき用タオル/雑巾
  • かかりつけの獣医師の連絡先
  • 予防接種証明書(宿泊先に提示が必要な場合)

特に犬の場合は、前日までに宿泊していた他のペットの匂いが気になって落ち着かないケースがありますので、無香料の消臭スプレー等を持参しておくと便利です。筆者が愛犬と宿泊した際は、客室に入った途端にウロウロ、キョロキョロとお部屋中の匂いを嗅ぎまくり、ひと段落するまでにしばらく時間がかかったものです。

飼い主さんにとっては楽しい旅行でも、ペットにとっては環境の変化や移動中の疲れにより興奮したり、体調を崩しやすい状況ですので、普段と同じフードや大好きなおやつ、おもちゃ等を持参して、ペットがなるべくリラックスできる環境となるよう配慮しましょう。

また、同伴したペットが万が一、飼い主さん以外の宿泊客やスタッフの方にケガをさせてしまった場合や、宿泊施設の備品を破損してしまった場合等の不測の事態に備えて、『個人賠償責任保険』等の賠償責任を補償するタイプの保険に加入しておくことも必要です。

ペットの宿泊料金について

一般的に、ペットの種類やサイズにより、『小型犬一頭につき一泊3,000円~大型犬一泊5,000円』等と明示してあるところが多いようです。『施設使用料』など別料金として費用がかかることがありますので、あらかじめ料金の内訳を調べておきましょう。

またペット用カートやサークルのレンタル料金、併設のドッグラン使用料など、使用する可能性のあるものについては費用を確認しておきましょう。

なお、ツアー利用の際、ペットの分の宿泊費用はツアープランに含まれず、別途現地で支払うケースがあるため金額や支払い方法については事前にチェックしておきましょう。

最近はキャッシュレス決済が浸透したことにより、現金をあまり持ち歩かない方が少なくありませんが、近隣に銀行ATM等が少ない地域への旅行の際は、すぐに現金がおろせるとは限りません。『現金決済のみ』の宿もあるため、クレジットカードや電子マネー等のキャッシュレス決済が可能かどうか、必ず確認しておく必要があります。

全国旅行支援も延長が決定し、ようやく気兼ねなく旅を楽しめるシーズンになりました。
基本的なしつけや周囲の方々への配慮が必要なことはもちろんですが、事前の準備や宿泊先への確認を怠らなければ、ペットにとっても飼い主さんにとってもかけがえのない素敵な思い出づくりができるのではと思います。

※令和5年3月時点での情報です。

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キッズ・マネー・ステーション認定講師 ファイナンシャルプランナー/キッズ・マネー・ステーション認定講師 金銭教育を受ける機会を得られないまま社会人となり、家計のやりくりに悩んだことから平成二十年FP資格取得。「常識にとらわれず実践から学ぶ!」をモットーに、子どもたちが上手にお金とつきあえる大人になれるよう、試行錯誤しつつ活動中。動物全般大好きです♪

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